最近よく見かける「チョコレートチップ」です。紫っぽいヒメジオンのような細い葉っぱで、花も小振りで、細い花茎にぽつぽつとつぼみをつけます。デビュー当初どう見てもアユガ・レプタンスとは思えなかったのですが、レプタンスではなくてアユガ・テノリィ（Ajuga tenorii）ということがわかりました。しかしアユガ・テノリィの情報は出てきません。このような小型種であろうと思いますが、種小名のテノリさんがどのような人なのかも分かりません。イタリアの植物学者の便せんと・テノル（Vincenzo Tenore ；1825-1886)さんに因んだ名かなと勝手に思っています。

 

こんなややこしいことは別にして、一斉に咲くとアメジストのきれいな花壇に変わります。

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以前から新しい品種が作出されていて「バルフレッダ（Valfredda’）」や「ディキシーティップ（‘Dixie Chip’）」を見かけるようになりました。

日本では見たことがありませんが「プリンセス ナディア（’Princess Nadia'）」という斑入り種が作出されています。

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見た目のかわいらしさだけではなく、決して他の植物の邪魔になることのない好ましさがあります。

 

 
HP初出：2006/5
春
花色：紫