園芸種イチリンソウ（アネモネ）

Cultivated Anemone
キンポウゲ科イチリンソウ属
Ranunculaceae

原種のイチリンソウ属は北半球の温帯から亜寒帯にかけて100〜200種類が知られています。
アネモネには花弁はなく、花びらに見えるのは萼片で、5枚から多数あり、白、黄、赤、紫、青などほとんどの花色を見せてくれます。また黄や紫の雄しべは多数あり、花びらと美しいコントラストを見せてくれます。
このようなことから英国では古くからアネモネ・コロナリア（Anemone coronaria）を親として多くの園芸品種を作出しています。

アネモネという属名は風（anemos）のイメージから植物学の祖と呼ばれる古代ギリシャの哲学者テオフラストス（ Theophrastos）がつけたといわれていますが、古代よりギリシャではこの花をアネモネと呼んでいたようです。「風の娘」という意味だそうです。英名もWindflowerです。