
Native Primula
サクラソウ科サクラソウ属
Primulae
原種サクラソウ
サクラソウ属の多くは宿根する草本で、多くは北半球の温帯地域、雲南省を中心とした中国西部からチベット、ヒマラヤからヨーロッパにかけて、あるいは北アメリカに分布しています。一部にはエチオピアやインドネシア、ニューギニアの熱帯山岳地帯、南アメリカの温帯地域南部にも分布しています。ニューキャッスル大学教授のリチャーズ(John Richards, 1993)さんの著書によれば約430種が掲載されています。
平地から氷河が存在する高山まで自生し、多くは湿原を好み、好石灰性を持っています。好石灰性というのは多くが大理石地などの石灰岩地帯に分布しているからですが、アルカリ質土壌を好むわけではなく、中性から微酸性が栽培に適していると言われています。
属名のプリムラがptimus(最初の)というラテン語に由来するように、ほとんどが早春から夏までに花をつけます。根生する葉の間から花柄を出す無茎種と、花茎を上げる有茎種があります。有茎種では花が輪状に数段つくもの(キャンデラブラ、キャンドル咲き)や総状花序を成すものがあります。花は高盃状か鐘状で、5裂し、その先の真ん中が突入してハート型になるものが多く、それでサクラに因む名がついています。花色は白色から赤色まで、クリーム色、黄色、青色から紫色、黒まで多彩な色相を示すことが、多くの人に好まれ、園芸化される根拠の一つです。
ヨーロッパ系のプリムラによく見られるファリナ(farina)と呼ばれる白い粉は、雨や小川の水流から自分を守るためのものと言われています。
プリムラ・アルピコラ
Primula alpicola
プリムラ・ビージアナ
Primula beesiana
プリムラ・ブリージアナ
Primula bulleesiana
プリムラ・ブリーヤナ
Primula bulleyana
プリムラ・カルニオリカ
Primula carniolica
プリムラ・クックバーニアナ
Primula cockburniana
プリムラ・コルツソイデス
Primula cortusoides
プリムラ・ダリアリカ
Primula darialica
プリムラ・ダオネンシス
Primula daonensis
プリムラ・エラティオル
Primula elatior
プリムラ・ファリノサ・
フォーリ ーエィ・レウカンサ
Primula farinosa var. fauriei f. leucanth
プリムラ・フロンドサ
Primula frondosa
プリムラ・フィルチネラエ
(雲南サクラソウ)
Primula filchnerae
プリムラ・ヒルスタ
Primula hirsuta
プリムラ・イュリアエ
(ジュリアエ)
Primula juliae
プリムラ・ローレンティアナ
Primula laurentiana
プリムラ・マキシモビツィ
Primula maximowiczii
プリムラ・マルギナタ
Primula marginata
サマニユキワリ(様似雪割)
Primura modesta
var. samanimontana
プリムラ・ルスビィ
Primula rusbyi
プリムラ・サクサティリス
Primula saxatilis
プリムラ・
セクンディフロラ
Primula secundiflora
プリム ラ・シネンシス
Primula sinensis
ソラチコザクラ(空知小桜)
Primula sorachiana
プリムラ・スペクイコラ
Primura specuicola
プリムラ・チ ベチカ
Primula tibetica
プリムラ・ベリス
Primula veris