プリムラ・ヒルスタは沿岸アルプスを除く広い範囲のヨーロッパ・アルプスやピレネー山脈に自生しています。
花崗岩や石灰岩の山地で見かけるようですが、地域による変異は無いと言われています。
しかし花の大きさ花の色、白目の大きさ、葉の形など多様な差違が見られるようです。

特に花の色は白やピンクから薄紫、赤紫、青紫までありますが、一番ポピュラーな色は緋色、このようなカーマインぽいものからクリムゾンぽい赤まで幅広く見かけます。
したがって時には下2枚の写真のように、花びらに縞が入るものがあっても不思議ではないようです。
始めは酸性雨の影響で色が抜けたのかと思ってしまいました。

葉は明るいグリーンで、白や黄色の粉（ファリナ：farina）を吹きません。
 
種小名ヒルスタはラテン語で「毛深い、毛むくじゃらの」という意味ですが、ごく短い、

鱗状毛のような毛の形をしていない毛がはえていることを指しているのでしょうか。

 

 

 
ブログ初出：2011/4
春
花色：赤