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アルブカ・ショーウィ

Albuca showii

​キジカクシ科アルブカ属

画像をクリックすると大きくなります

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アルブカ・ショーウィは南アフリカ共和国のケープ州、レソト州、クワズル・ナタール州、自由州などの海抜150~2400mの崖や岩場に生育する球根植物です。

葉は長さ15〜25cmの断面が円形の線状で、花茎同様短い腺毛が生えています。一番下の写真のように腺毛は規則正しく並んでいます。

6月頃に高さ約30cmまでの花茎を立てます。 
花は総状花序につき、長さ15mmほどの大きく開く外花被3枚と閉じたままの内花被3枚からなり、6枚の花被は黄色で、緑色の縞が入っています。 
内花被の先はしっかりと閉じていて、中を覗くことはできません。虫はこじ開けて蜜を吸うんでしょうね。 
花は蕾の時には上向きに付いていますが、花柄が伸びるにつれ下向きになります。 
さらに受精すると上向きになり、写真のように、比較的小さい、長さ1cmほどの果実が実ります。 
果実は3室に分かれていて、真っ黒の薄い種子が1室あたり5〜8枚入っています。

冬には地上部は枯れてしまうので自生地では9月から2月に開花します。 
花にはチョコレートのような香りがします。

2015年1月にNARGSの種子交換で手に入れたタネから生まれた株で、花が咲くまで4年かかっています。 
細い葉で3cmほどの大きさに球根を太らせるわけですから当然かと思うのですが、早いものは2年ほどで咲きます。

 
種小名は採取者に由来していますが、1874年に命名したベイカー(John Gilbert Baker)さんはその由来を「ショー博士(Dr. Shaw)」としてしか記していません。この方はキュー植物園の園長などを務めたスコットランドの植物学者ジョン・ショー(John Shaw:1812-1890)さんと推測されています。
ベーカーさんはアルブカ・ショーウィの長くて薄い花柱と6本あるうちの外花被につく不稔性の雄しべに注目し、Albuca属のleptostyla(細い花柱)節という分類をしようと考えていたようです。

ブログ初出:2019/6
初夏
花色:黄

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花と違い、上向きに稔る果実の様子

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