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Aquilegia karelinii

キンポウゲ科オダマキ属

アクイレギア・カレリーニィ

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アクイレギア・カレーリニィはカザフスタン東部と中国国境の山岳地帯、天山山脈を中心とした中央アジアの森林に自生しています。

ヨーロッパ原産のセイヨウオダマキ(西洋苧環:アクイレギア・ブルガリス:Aquilegia vulgaris)の東限の分布と重なるので、セイヨウオダマキの変種(Aquilegia vulgaris v. karelinii)として扱われたことがあります。

しかしセイヨウオダマキと分布が重なりはするけれど、距がセイヨウオダマキの半分しかないこと、そして先の尖った仮雄蕊(かりゆうずい:葯や花糸が発達せず、生殖機能をもたない雄しべ)があるという特徴から別種とされました。
 
背丈は20〜80cm、花は径3.5cmほどで、花の色は紫か赤紫一色です。距は短く、内側に巻きます。
 
花の絞り汁は、現地の一地方で筆記用のインクとして用いられたことがあったそうです。確かに花びらを揉むと指が染まりますが、これで字を書くのは・・・・・
 
種小名はロシアの植物学者のカレーリン(G. S. Karelin:1801 - 1872)さんに因んで命名されました。カレーリンさんは中央アジアの植物採集で著名な植物学者、探検家です。
なお英名はアフガン・オダマキ(Afghan Columbine)です。
 
 
 
 
ブログ初出:2005/4

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