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ベルバリア・ドゥビア・ボワシエリ

Bellevalia dubia ssp. boissieri

​キジカクシ科ベルバリア属

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ベルバリア・ドゥビアは地中海沿岸の球根植物で、イタリア南部、ギリシャを含むバルカン半島、トルコ西部に至る地中海沿岸に分布しています。
海岸から山地の海抜1100mまでの斜面の瓦礫地に自生し、ヨーロッパではよく目にするベルバリアのようです。
 
葉は幅1.5cm、長さ10〜15cmの長披針形で、3〜6枚現れ、地面に伏します。
花序が出てきた頃は大きくなるようには見えませんが、最終的に花茎は15〜30cmの高さになります。
蕾は最初緑色ですが、大きくなるにつれ青紫に色づきます。
花は0.5〜1cmの円筒形で開口部が6裂してベル状に開きます。
花の色が青紫色の頃は、この色で花が開くのかと期待が膨らみます。

花序が上に伸び、上の花との間隔が空き、上向きだった花が横向きになると、日の当たる上面は青紫色が残りますが、日陰になる下面から、茶褐色の筋が入るようにして薄茶褐色を帯びてきます。
 
開口部に裂け目が入り、裂片が反り返る頃には、花は下向きになり、全部が濃褐色に変化します。花は成熟すると青紫色から茶褐色に変化します。

それから後は枯れてないのか、枯れているのか分からなくなります。
ベルバリア属の宿命のようなものですが、茶色い花というのは、あまり美しいものではありません。
園芸的に流通していないベルバリア属を育ててみると、その理由が理解できます。
 
基本種はイタリアのエーゲ海側の地中海沿岸に分布し、亜種名のボワシエリはイタリア以外の地中海沿岸東部に分布しています。
 
 
種小名のドゥビアはラテン語のdubiumで 「不確実な、疑わしい」という意味です。どのような特徴を指しているか分かりませんが、勝手に咲く前と咲いた後の印象の違いを示しているのかなと想像しています。
亜種名のボワシエリはベルバリア属に関してよく名前が出てくるスイス人の植物学者ピエール・ボワシエ(Pierre Edmond Boissier:1810〜1885)さんに因みます。
 
 

 


 
ブログ初出:2018/4

花色:青

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