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ベルバリア・ニバリス

Bellevalia nivalis

​キジカクシ科ベルバリア属

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ベルバリア・ニバリスはキプロスからレバノン、シリアにかけての地中海東部沿岸に分布します。
花を開く3〜4月の時期に雪の残る乾燥した平地、砂漠地、山地の斜面に自生しています。
ベルバリア・ニバリスは垂直分布によって、つまりキプロスの低地のものと最高峰の海抜が3,088 mのレバノン(Lebanon)山などの高地(海抜1000〜2000m)に自生するものでは形態が違っているという論争があり、 低地に自生するものをベルバリア・ピエリディス(Bellevalia pieridis)と分類すべきだという提案がなされています。
 
花茎は10cmほどの高さで、蕾の時は密についていますが、開くにつれ、花茎が伸び、下の花との間隔が開きます。小花梗も花より長くなります。
乳白色の蝋で作ったような厚みのある釣り鐘型の花は、先が6裂し、やや反り返って開きます。
花は地味で目立ちませんが、開口部から紫青色の雄しべを覗かせ、それがチャーミングです。 
花は蕾の時は薄紫色ですが、産地によっては上部の蕾が薄緑であったりピンクを帯びている個体があるそうです。
長さ10〜15cm、幅1cmまでの剣型の青緑色の葉は2〜5枚現れます。
播種後4年目にして3本のうち1本が咲き、5年目で3本全部が咲きました。

初花だったせいか、寒かったせいか、この個体は花序が短く、花茎が伸びず、結果、この写真のように少々情けなく咲いています。
また花柄も長くなり、他とは雰囲気の違う、その姿を見てベルバリアとは思えないベルバリアとなりました。
 
スイス人の植物学者ピエール・ボワシエ(Pierre Edmond Boissier:1810〜1885)さんとオーストリアの植物学者、植物収集家カール・コチュヒ(Karl Georg Theodor Kotschy:1812-1866)さんによって1859年に公表されています。
異学名はHyacinthus nivalisやHyacinthus pieridisで、以前はヒヤキンツス属に分類されていました。

種小名のニバリスは「氷雪帯で育つ」という意味で、雪の残る高山で発見されたことを推測させます。
スノードロップ(Galanthus nivalis)も同じ種小名ですが、このベルバリアの英名も学名に由来し、Snow bellevalia(雪のベレバリア)です。
 

ブログ初出:2018/4

花色:白

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