top of page
コリダリス・マルケンシス
Corydalis malkensis
ケシ科キケマン属
画像をクリックすると大きくなります
コリダリス・マルケンシスはコーカサス北部マルカ川(Malka River、Balyksu Riverという名でも知られています)やクバン川( Kuban River)の上流の渓谷の冷涼で湿った森の中に自生しています。
コリダリス・マルケンシスは根塊をもった多年草で、根塊から1〜2本の花茎を立てます。
花茎は7〜20cmになり、10輪以上の花を密につけます。
苞葉は卵型で、切れ込みは入っていません。苞葉と同じ長さの小花梗を伸ばします。
蕾は明るい緑色で、次第に白く変わっていき、長さ2cmほどの純白の花を開きます。
コリダリスの中では上下に開く外花弁が特徴的で、特に下側の花弁は大きく目立ちます。
距は上の花弁につき、大きく上部に反り返ります。
葉は掌状に裂けた3出複葉で、明るい緑色をしています。
コリダリス・コウカシカの白花変種(Corydalis caucasica var. alba)と考えられていたこともありますが、現在は誤りとされています。
種小名は自生地のマルカ川に由来し、「マルカ地方の」という意味です。
マルカ川はロシア連邦南西部の北カフカスを東流してカスピ海に注ぐテレク川(北コーカサス地方を流れる全長623kmの川)の北西部を流れる支流で、コーカサス山脈最高峰エルブルス山(Mount Elbrus:最高峰は5,642 m)を源流としています。
王室園芸協会から2000年にコリダリス・ソリダ・インシサ(Corydalis solida subsp. incisa)と共にAGM(Award of Garden Merit)を受賞しています。
ブログ初出:2016/4
春
花色:白
bottom of page