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ナガミノツルケマン(長実蔓華鬘)
コリダリス・ラデアナ
Corydalis raddeana
ケシ科キケマン属
秋に鳥取県の大山をドライブ中キケマンの群生を見つけました。しかしキケマンは春に咲く花、どうして今頃咲いているのだろうと思い、調べてみるとナガミノツルケマンでした。
ナガミノツルケマンはシベリアから東アジアにかけて分布し、日本では北海道から九州にかけての雑木林などの少し湿った土地に生える越年草です。
稜がある茎は長さ1mほどになりますが、軟弱で、すぐに倒れて他の草に絡みついてしまいます。
それでツル植物ではないのに「ツル」とつけられています。
小葉は長楕円形で3深裂しますが、裂片の先は丸みをおびています。
総状花序に濃黄色の花をつけます。花冠の先の方にチョコレート色の模様があります。
真ん中の写真に写っているように果実が特徴的で、長さ2cmほどのでこぼこのない細長い長楕円形をしています。中に黒い光沢のある種子が1列に並んでいます。
中部地方以北、関東にかけてツルキケマンがありますが、花は淡黄色で、果実は長さ1.5cmで、中に種子が2列に並んでいます。
種小名ラッデアナはドイツ人の探検家で植物学者、特にシベリア植物の研究したグスタフ・ラッデ(Gustav Ferdinand Richard Radde:1831-1903)さんに因みます。
ブログ初出:2012/10
秋
花色:黄
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