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コリダリス・ウイルソニィ

Corydalis wilsonii

ケシ科キケマン属

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コリダリス・ウイルソニィは中国中部に分布する球根を持たない多年性のコリダリスで、冬でも葉をつけています。
 
コリダリス・ウイルソニィは、1903年に米国の植物学者でプラントハンターであったアーネスト・ウイルソン(Ernest Henry Wilson:1876ー1930)さんによって中国中西部、湖北省の海抜3050mの山地の乾燥したガレ場で発見されました。
 
種小名は想像が付くように発見したウイルソンさんに由来します。
ウイルソンさんは中国(1899-1905, 1906ー1919)や日本(1914)で植物採集をした方で、約2000種のアジアの植物を、ヨーロッパに紹介したと言われています。
屋久島のにウイルソン株と名付けられた縄文杉の切り株(秀吉の大阪城築城の際に柱として使われた杉の切り株です。)はウイルソンさんによって発見されています。モクレンやアザレアなど約60種にその名を残しています。
 
ウイルソニィの特徴は年中つけている青白色の厚みのある葉にあります。葉は常にロゼッタ状で、花茎を立てるようになっても地面に広がっています。
花茎に葉柄が出ることはありません。
 
早春にきれいにたたまれた蕾をつけた20cmほどの花茎を立てます。
苞葉は披針形で極めて小さく、目立ちません。
短い距を持つ2cmほどの長さの花は鮮やかな黄色で外花弁に緑色を呈します。
ウイルソニィは3000m級の高山に咲く、正真正銘の鉱山植物にもかかわらず、水はけのよい土壌で育てるなら、夏越も容易です。
夏越できずとも、種子を稔らせるので、実生で株を更新させていくことも可能です。
 
初めて種子を蒔いたのが2013年2月で、2ヶ月たった4月に発芽したので、1年で花が咲いたことになります。
また春に蒔いてその秋に発芽し、そのまま地上部は枯れることなく次の春に咲いたこともあります。
秋に蒔けば次の年の5月上旬から6月前まで咲かせることも可能です。
球根性のコリダリスに比べると本当に短期間で花を見ることができます。
 
ウイルソンさんはすぐに種子を英国に送り、英国で花を咲かせ、それによってコリダリス・ウイルソニィは1905年に王立園芸協会(RHS)からAMG(庭園を彩るに最高の植物に与えられる賞)を受賞しています。
 

 


 
 
 
ブログ初出:2014/4

花色:紫 

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