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ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

​ コリダリス・デクンベンス

Corydalis decumbens

ケシ科キケマン属

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ジロボウエンゴサクは関東以西の原野や山麓地帯に生育する多年草です。
台湾,中国にも分布しているそうです。丘陵地の雑木林の林縁などの湿ったところで見かけます。
 
地下に直径1cmほどの不定形の直径1cmほど塊茎があり,早春に何本かの花や葉を出します。
根出葉には長い葉柄があり、茎から生える葉には短い葉柄があり、2回に分かれます。葉はくさび形で、葉縁は2・3裂し、先が尖っています。
苞葉は先の尖った全縁の丸みのある菱形をしています。
春に根出葉を伸ばすにつれて花茎も伸び、総状花序に紅紫色の花を数個つけます。
薄紫色の細長い花はムラサキケマンと違って上品に見えますが、花の数が少なく、ラッシュアワー状態ではないからでしょうか。
 
エンゴサクという名は中国語で、延胡索という漢方の生薬の名です。塊茎を茹でて乾燥したものをいいます。
ただし漢方薬に使われるのはこの属の他の種類で、このエンゴサクにその効果はあるかどうかわかりません。
 
ジロボウエンゴサクは漢字では次郎坊延胡索と表記します。次郎坊とつくのは、伊勢地方でスミレを太郎坊と呼ぶのに対応してつけられたということです。子供がスミレやジロボウエンゴサクの距を絡ませて引っ張り合いをして遊ぶので対に名付けられたようです。

種小名デクンベンスは「横臥した」という意味です。
 

 

 

 


ブログ初出:2013/4
花色:紫

​花期:春

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