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コリダリス・ヘンリッキー
Corydalis henrikii
ケシ科キケマン属
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コリダリス・ヘンリッキーは1990年に開催されたトルコ南部のガジアンテップ(ガズィアンテプ: Gaziantep)地方への植物調査旅行で発見された新種のコリダリスです。
海抜1000mほどの山の北面の石灰岩のざれ場や石灰岩が露出しているような土地に自生しているようです。
2005年には英国王立園芸協会(RHS)から展示会に有望な植物に与えられる賞、PC(Certificate of Preliminary Commendation)賞を受賞しています。
背丈は15cm程で、多くのコリダリスのような軟らかな姿で、根には塊根を持っています。
長さ3cmほどのピンクがかった白い優雅な形の花をつけます。
距は長さ2cmほどでまっすぐに伸ばし、優雅な姿を強めています。
内花弁の先には濃い赤紫の模様がついていて、まるでボルドーレッドの口紅をひいたようです。上下の外花弁と美しいコントラストを作っています。
種小名のヘンリッキーはスエーデン、イエテボリにある植物園(Göteborgs botaniska trädgård)館長のヘンリック・ゼッタールンド(Henrik Zetterlund)さんの名に因みます。
ゼッタールンドさんは私がコリダリスについて参照する時の書物('Bleeding Hearts, Corydalis, and Their Relatives' . Mark Tebbitt, Magnus Liden, Henrik Zetterlund. Timber Press,Inc. 2008)の著者のお一人です。
ブログ初出:2013/4
春
花色:白
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