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チドリケマン(千鳥華鬘)
コリダリス・クシロエンシス
Corydalis kusiroensis
ケシ科キケマン属
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8月末に北海道帯広市を旅行した時に、林の中で黄色いコリダリスを見つけました。
エゾキケマンが北海道では8月に咲くのだと一瞬納得しましたが、いくら北海道でも8月は無いだろうと思い直しました。
北海道で8月から9月頃に咲き、花がまばらにつく、花が小さい、葉っぱに厚みが無く、真っ平らに開くといった特徴からたどり着いたのがチドリケマンです。
長い間本州に分布するナガミノツルケマン(Corydalis raddeana)と混同されていましたが、1991年に別種であることが分かったそうです。
2年草で、草丈は1mにも伸びますが、ナガミノツルケマン同様、茎が軟弱で他の植物に寄りかかります。
灰白色を帯びる葉は互生し、2〜3回羽状複葉で、小葉は3深裂します。
花は長さ1cmより少し大きく、やや上に反り返っており、距は短く、下花弁にも小さな距があります。
果実(蒴果)は花と同じ大きさです。
種小名に釧路の名が使われている北海道だけに分布するキケマンだそうですが、和名のチドリの由来は分かりません。
準絶滅危惧種(現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)として扱われいるようです。
ブログ初出:2007/9
夏
花色:黄
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