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コリダリス・マガダニカ

Corydalis magadanica

ケシ科キケマン属

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コリダリス・マガダニカは種小名が示すようにシベリア東部のオホーツク海沿岸のマガダン(Magadan)地方に咲いている球根を持つコリダリスです。
マガダンはロシアのマガダン市、あるいはマガダン州で、ソビエト連邦時代の1930年代に流刑地として開かれた地域です。
コリダリス・マガダニカはマガダン市近辺の限られた所にしか自生していないといわれています。
その地方は花が咲く時期にはまだ氷で覆われているため交通手段がなく、分布範囲を特定できないということもあるようです。
 
背丈はせいぜい20cmまで、根元の方の葉柄の付け根から花茎を立ててきます。
コリダリス属を区別するポイントに一つが苞葉のあり方で、マガダニカの苞葉は小さく、先の尖った楕円形で、全縁です。
花はやや緑がかったクリーム色で、外花弁に中央部は赤褐色、その周辺が黄土色の模様がついていますが、成熟すると目立たなくなります。
長さ2cmほどの外花弁の大きい、ずんぐりした容姿で、外花弁の先端中央部は盛り上がり、ここに薄い黄土色がついています。
凍てつく気候と、湿潤な土壌を好みます。
 
ところでネットでコリダリス・マガダニカを検索してみますと、黄色い花のコリダリスがヒットします。
PlantWorldSeeds社の以前のカタログには誤ったコリダリスがこの名で掲載されており、それが誤りのおおもとではないかと思います。
私もPlantWorldSeeds社から購入した種子からの植物をコリダリス・マガダニカと信じて育ていました。それはコリダリス・マガダニカではなくキケマン(Corydalis heterocarpa)だったようです。
 
 

 

 


ブログ初出:2014/4

花色:白 

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