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コリダリス・シェラリ
Corydalis sheareri
ケシ科キケマン属
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コリダリス・シェラリは中国中央部や南部の広い地域の海抜200〜2700mの小川のほとりや湿地、シダなどが茂った森林に分布しています。
葉はこんもり茂り、背丈は30cmどまりで、花茎が立っても40cmまでです。
キクイモ(Helianthus tuberosus)のように子球を連ねる楕円形の根茎を持っています。
秋の内から葉を出し、冬に地上部が枯れることはありません。春になると古い葉は黄色くなり、新しく出てきた緑の葉と二色に咲分けます。
3月ごろになると赤味がかった(緑の花茎を立てるものもあるようです)花茎を立てていきます。
苞葉は3裂したり全縁であったりします。
花は小さめで、距は2cmもなく、薄い藤色をしていますが、花弁は濃い紫をしています。
1996年に四川省の海抜1950mの小川の土手で採集された標本には、典型的なコリダリス・シェアレリには見られない小葉の葉脈に沿って薄い灰色の模様が入っていたので、コリダリス・レウカンテマ(Corydalis leucanthema )という誤った名で出回る原因となりました。
葉に模様のあるなしにかかわらず、Corydalis aquilegioides, Corydalis jingyuanensis, Corydalis mucronata, Corydalis stenantha などの多くの異学名を持っています。
シェラリという種小名は、医者で植物採集家のシェラー(G. C. Shearer,1836-1892)さんに由来するのでしょう。詳しいことは分かりませんが、1850年前後に中国でさまざまな植物採集をしています。
ブログ初出:2015/4
春
花色:白
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