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Cyclamen x drydenii
サクラソウ科シクラメン属

 シクラメン・ドライデニィ

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シクラメン「ドライデニィ」は同じ時期に花を開くシクラメン・コウム(Cyclamen coum ssp. coum)とシクラメン・アルピヌム(Cyclamen alpinun)の交配種です。
ピューターグループ(Pewter Grope)と呼ばれるコウムの銀葉種が片方の親だと推測されています。
 
葉は楕円形から円形で、周辺はクリーム色で、中央にホタテ様の深緑の模様がついています。
このホタテ模様はシクラメン・アルピヌムの影響と考えられます。
上3枚の写真のような銀葉のドライデニィが咲いたことがあります。
葉より後に出てくる花は小輪で、薄いピンクか濃いピンクをしており、さらに口部に、さらに濃いマゼンタ色の模様や数本の筋がついています。

花の形はシクラメン・アルピヌムのプロペラ型の特徴が出ています。
シクラメン・アルピヌムはトルコのアナトリア地方の南西部のごく限られた山地に分布しています。1975年にシクラメン・トロコプテランスム(Cyclamen trochopteranthum)に再分類されたことがあるように、種小名の「風車のような」を意味するごとく花弁が完全に反転せず、さらに90°捻れ、プロペラのような形をしています。
 
最後3枚は別の球根からで、ホタテ様の深緑の模様の葉で、花は白でした。
親のいいとこ取りをしているうらやましいシクラメンで、コウムとは違った趣きがありますね。
 
ドライデニィという品種名は英国の著名な園芸家ケイス・ドライデン(Kath Dryden)さんに因んでつけられました。ドライデンさんの名はピュータグループのコウム以外に雲間草(Saxifraga 'Kath Dryden') やヤブイチゲ(Anemone nemorosa 'Kath Dryden' )、プリムラ・オウリキュラ(Primula auriculas 'Hetty Woolf';彼女の祖母の名に因む)などの高山植物の交配種に見られます。

 

 

 

ブログ初出:2016/2
冬〜春

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