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ディケントラ・フォルモサ・オレゴナ

Dicentra formosa f. oregona
ケシ科ディケントラ属

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ディケントラ・フォルモサは地下に不定形の塊茎を持つ多年草植物で、オレゴン州南部からカリフォルニア州南部のシスキュー山脈の蛇紋岩土壌地(鉄を多く含む痩せたアルカリ土壌で、赤い色をしています)に分布しており、2種の亜種が知られています。
 
亜種フォルモサ(Dicentra formosa subsp. formosa)は葉の下部だけ白い粉に覆われており、花は紫がかったピンクから白い色をしています。
 
品種オレゴナ(Dicentra formosa f. oregona)は葉の上面も下面も白い粉を吹き、花の色がクリーム色や薄い黄色をしています。

オレゴナは oregana ともつづられ、オレゴン州に接するカリフォルニア州北部の狭い範囲に分布しています。岩場の斜面などに自生しています。
 
赤く大きな根から、葉を根出します。芽出しの時は赤い色をしていますが、葉が展開する頃には、葉は蝋様の粉を吹き、灰青色に変わっていきます。茎や葉柄は赤いままです。
 
小葉は線形、楕円形、披針形で 3〜4裂し、 2回あるいは3回羽状に付き、 シダのようです。
赤色の花茎が地面からまっすぐに立ち上がり、茎頂に花序をつけ、3〜10輪の花をつけます。
花茎には葉は全く付きません。
 
長く花茎を伸ばし、うつむきの花をつけます。花は内花弁の先が赤く染まるクリーム色をしています。
花弁はクリーム色をした4枚で、2枚の外花弁は比較的大きな白い萼を持ちます。
2枚の内花弁は外花弁に対して十字方向に開き、基部でつながっています。
内花弁の縁には青みがかった赤色の鶏冠状のビラビラした付属物がついており、それが蕾の時から目立ちます。


ケマンソウ(ランプロカプノス・スペクタビリス:Lamprocapnos spectabilis )と違って外花弁がピンと上向きにはならず、小さくちょっと開いている程度です。
花茎は最終的には30cmほどになります。

カナダ系米国人の植物学者アリス・イーストウッド(Alice Eastwood:1859-1953)さんが1931年にディケントラ・オレガノ(Dicentra oregana)と命名しましたが、1941年にオランダ系米国人の植物学者ピーター・メレ(Peter Jacobus van Melle:1891-1953)さんがディケントラ・フォルモサの品種(フォルマ forma)に移しました。

しかし米国の植物学者フィリップ・ムンツ(Philip Alexander Munz:1892-1974)さんが1958年にフォルモサの亜種(Dicentra formosa subsp.

 oregana )としましたが認められていません。

現地では Oregon Bleeding Heart と呼ばれています。

属名はラテン語のディ(dis:2つ)とケントロン(kentron:角のある)の造語で、2つの距を持つという意味です。
ハート型の距を持つ花の特徴を示しています。
 
種小名フォルモサは「美しい、華美な」という意味です。
 
 
 
 
 
ブログ初出:2019/4

花色:白 

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