Nigella sativa
キンポウゲ科ニゲラ属
ニゲラ・サティバ
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ニゲラ属は、地中海沿岸から西アジアに約20種が分布し、一年草植物です。
ニゲラ属の花弁は退化して蜜腺状になり、5枚の萼が花弁状に発達しています。
ニゲラ属の種子は嫌光性があり、覆土を厚めにします。また直根性のため幼苗の内に植え替えます。
属名は「黒い」という意味のラテン語で、種子が黒いことによります。そこからつけられた和名はクロタネソウ(黒種草)です。
ニゲラ・サティバはシリアを中心にアジアの南西部に自生する一年草植物です。1cmほどの小さな花をつけ、見栄えがしないので園芸的価値はないとみなされています。
背丈は30cmほどで、全体が柔らかい作りです。コスモスのように細い幅で枝分かれする柔らかい葉です。
花は初めは葉っぱと同じ色で、次第に薄緑になり、最後に白く変化します。
萼が白くなる頃には雌しべは水牛の角のように、上に大きくうねります。この頃になると蜜腺にも紫の色が入り、見慣れたニゲラの様相になってきます。
しばらくする水牛の角は大きく膨れてき、3から6室の莢になります。
莢の中には属名の由来になっている黒いタネが入っています。
最終的に開いた花の色は、春の始めに咲出した頃は白ですが、暖かくなるにつれ薄いブルーに変わっていきます。真ん中の写真が春の初めの頃の白い花、それから日が経った頃に咲き出した薄いブルーの花が一番下の写真です。
フェンネル・フラワー(Fennel flower)と呼ばれていますが、フェンネルほど葉も苞葉も細くありません。
種子はローマ時代からスパイスに用いられたようでローマン・コリアンダー(Roman Coriander)という名もあります。
種小名サティバは「栽培された(satus)」という意味です。
ブログ初出:2012/5
春
花色:青
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