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ラペイロージア・シレノイデス

Lapeirousia silenoides

アヤメ科ラペイロージア属

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ラペイロージア属はナイジェリアやエチオピアから南アフリカ・南西ケープ州にかけてのサハラ・アフリカに約40種が知られています。

球根は底が平らで鐘形や円錐形をし、表面が木質あるいは繊維質をしており、一目でラペイロージア属の球根であることがわかります。
葉は中肋があるものが多く、裏表の区別のない等面葉で、湾曲してついています。

花披の並びは左右対称か放射相称で、咽部が非常に長いものがあります。
花の色は青、紫、赤、ピンク、白をしており、下方の3花弁あるいは全ての花弁に異なる色の模様が入っています。
時に甘い香りがするものがあります。

ラペイロージア・シレノイデスは南アフリカのナマクランド(Namaqualand)の花崗岩礫や真砂(花崗岩砂)、花崗岩が露頭している割れ目に咲いています。
 
葉は灰緑色で、冬中ずっと地上にありますが、寒さ(霜)に当てると枯れてしまいます。
 
日差しが強くなり、暖かい日が続く3月頃から花が咲き始めます。
花径1cmほどの小さな花は長い咽部を持ち、互散花序に一輪づつ、ジグザグに咲いていきます。この時に葉の間から花が出てくるように見えますが、この葉は茎につく葉ではなく、花を包んでいる苞葉です。

ラペイロージアには茎が無く、従って茎葉がなく、苞葉が大きくなって、葉の少なさを補っています。


咽部はクリーム色をしていますが、左右対称に開く花披は鮮やかなマゼンタ色をしています。
下3枚の花弁には白〜クリーム色の模様がついていて目立ちます。
 
英名はSpringbok(南アフリカ産のガゼルの一種) painted petalsです。


種小名シレノイデスはラテン語で「シレネ属に似た」という意味です。

属名ラペイロージアはフランスの修道院院長で植物学者のピエール・プレ(Pierre André Pourret:1754–1818) さんが友人の博物学者のフィリップーイシドール・ ラペイロージア(Philippe-Isidore Picot de Lapeyrouse:1744ー1818 )さんを讃えてつけられました。しかし綴りをどういう訳か間違えられており、そのため啓蒙時代のフランス人地理学者、探検家のラ・ペルーズ( Jean-François de La Pérouse:1741-1788)さんに因むとするなどの誤解を生みました。
 

 

 

 


ブログ初出:2018/5
春〜夏
花色:赤  

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