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ニガクサ(苦草)
テウクリウム・ヤポニクム
Teucrium japonicum
シソ科ニガクサ属
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沖縄を除く日本全土や朝鮮半島に分布し、山野の河のそばなどの湿った所に自生しています。
茎は直立し、30〜70cmの草丈があります。柄を持つ楕円状披針形の葉には不揃いな鋸歯があります。
夏に茎頂や上部の葉脇から3〜10cmの花序を出し、小さな淡紅色の唇形花をつけます。
カリガネソウやスイカズラのように蕊が花びらから弧をかいて飛び出しているタイプです。
シソ科の花ですが、上唇は小さくて深く2裂し、下唇は1枚の舌のように垂れ下がっていますが、中央裂片が大きい3裂片からなり、複雑な形です。
学名から日本固有種とわかりますが、近縁の園芸種にはウッドセージやウォールジャーマンダーなどがあります。
和名は苦い草を指していますが、葉や茎は苦くないそうです。
属名テウクリウムはギリシャ語由来で、薬理学、薬草学の父といわれるディオスコリデス(Dioscorides)がギリシャ神話の英雄テウクロス(Teukros)を讃えて近縁の植物につけた名teucrionに由来します。
種小名ヤポニクムは「日本の」という意味です。
ブログ初出:2006/8
夏
花色:ピンク
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