
ラペイロージア・オレオゲナ
Lapeirousia oreogena
アヤメ科ラペイロージア属
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ラペイロージア属はナイジェリアやエチオピアから南アフリカ・南西ケープ州にかけてのサハラ・アフリカに約40種が知られています。
球根は底が平らで鐘形や円錐形をし、表面が木質あるいは繊維質をしており、一目でラペイロージア属の球根であることがわかります。
葉は中肋があるものが多く、裏表の区別のない等面葉で、湾曲してついています。
花披の並びは左右対称か放射相称で、咽部が非常に長いものがあります。
花の色は青、紫、赤、ピンク、白をしており、下方の3花弁あるいは全ての花弁に異なる色の模様が入っています。
時に甘い香りがするものがあります。
ラペイロージア・オレオゲナは南アフリカの西ケープ州のボックケベルド(Bokkeveld )平原(冬季に雪の降るコウボックケベルド山脈の麓)やカルー(Karoo)西部(半砂漠の乾燥地帯)の粘土質土壌地に自生しています。
草丈は5〜10cmで花茎を立てません。
茶色い表皮の球根から出る葉は幅2〜3mmの剣形で、直線状の中肋(主脈)があります。
8月から9月にかけて、根出葉から、葉縁が波打つ、葉に見える苞葉が現れ、そこから紫色の花がにじみ出るように次々と出現します。
花は長さ4.5〜6cmもある細長い筒状で、先で6裂して放射相称に平開します。花被片はほぼ等しく長さ1.3cmほどです。
花は黒っぽい縁取りのあるクリーム色の模様のついた鮮やかな紫色をしています。筒部を含め同じ色です。
ラペイロージアを育てている方の多くは、葉の間から花が出てくると思っているようですが、ラペイロージアは茎がなく、少ない根生葉の中から、葉と同じ質感の何枚かの苞葉が現れ、苞葉に包まれた花が出現しているのです。
種小名オレオゲナのオレオはラテン語のoro(山の)に由来し、「〜の生まれ」という接尾辞 genusがついて、「山に生息する」という生育環境を指しています。
属名は、フランスの修道院院長で植物学者のピエール・プレ(Pierre André Pourret:1754–1818) さんが友人の博物学者のフィリップーイシドール・ ラペイロージア(Philippe-Isidore Picot de Lapeyrouse:1744ー1818 )さんを讃えてつけられました。
しかし綴りをどういう訳か間違えれており、そのため啓蒙時代のフランス人地理学者、探検家のラ・ペルーズ( Jean-François de La Pérouse:1741-1788)さんに因むとするなどの誤解を生みました。
ブログ初出:2020/2
春〜夏
花色:紫
