ルイシア・ネバデンシス「ロゼア」
Lewisia nevadensis 'Rosea'
スベリヒユ科ルイシア属
画像をクリックすると大きくなります
ピンクのレウィシア・ネバデンシス「ロゼア」です。
種小名のネバデンシスはスペイン語で「雪をかぶった山々」という意味ですが、1868年に米国西部のシェラ・ネバダ山脈で発見されたので、「ネバダに自生する」と名付けられました。
ルイシア・ネバデンシスは「雪のルイシア(the lewisia of the snows, snowy lewisia)」と呼ばれているように、白い花をつけるのがスタンダードです。
ルイシア・ネバデンシスはルイシア・ピグマエア(Lewisia pygmaea)と混同されていたことがあり、変種、あるいは周辺品種として考えられていたようです。
レウィシア属の一品種として確定したのが1990年ということです。
ルイシアピグマエアと混同することがおかしいぐらい花は大きく、ピグマエアは2cmほどですがネバデンシスは3.5cmほどになります。
ルイシアの萼は王冠の先状の小さな突起があり、浅く4〜6裂けていますが、ネバデンシスは深く2裂するというルイシアらしくない萼をしていています。この萼の様子が最初にルイシア属ではなく、カランドリニア属(Calandrinia nevadensis)やオレオブロマ属(Oreobroma nevadensis)に分類された理由のようです。
ネバデンシス「ロゼア」はスエーデンのヨーテボリ(Göteborg)植物園の学芸員だったヘンリック・ゼッタールンド(Henrik Zetterlund)さんが個人の庭で見つけ、それを増殖して、種子をヨーテボリ植物園から配布し、世界に広まったと言われています。
ゼッタールンドさんはレウィシア・ネバデンシスとレウィシア・ブラッキカリックス(Lewisia brachycalyx)との交配によって生じた4倍体の交配種ではないかと推測しています。
ロゼッタ状の厚い葉の中心から3〜5cmの花柄を出しています。
確かにネバデンシスとは、色の違いだけではなく、雰囲気的に、少し違った趣があります。
淡いピンクと花弁の透明感が美しい花です。
一般名:レウィシア
ブログ初出:2008/5
春
花色:ピンク