top of page
alpicolaLogo1-2.jpg

Linaria aeruginea ssp. aeruginea

オオバコ科ウンラン属

リナリア・アエルギネア・アエルギネア

画像をクリックすると大きくなります

lAerugineaAeruginea2.jpg
lAerugineaAeruginea1.jpg
lAerugineaAeruginea4.jpg
lAerugineaAeruginea3.jpg
lAerugineaAeruginea5.jpg

リナリア・アエルギネアの亜種のアエルギネアはスペイン南部、地中海沿岸地方のアンダルシア地方の山岳地帯、海抜200〜2200mにかけて分布しています。
冬に雨が降り、夏に乾燥する石灰岩の岩場の岩の割れ目などに自生しています。
 
蕾の時からわかるほど萼や花冠の上部、茎の花に近い部分には毛(分泌腺)が生えていますが茎のほとんどや葉には毛は生えていません。
 
種小名のアエルギネアは「緑青色の」という意味で、全縁の細長い葉はシルバーグリーンをしていて、この葉色を指しています。
葉は基部では輪生してつき、上部の葉は互生しています。
 
背丈は20cmほどに伸び、春に頭頂に総状花序に花をつけます。
花は普通は黄色ですが茶紫が入ったり、あるいはピンクに紫の入ったもの、黄色にオレンジのはい入ったもの、白に赤の入ったものなどのほとんどが2色咲きですが、紫一色のものもあります。
花冠は長さ5〜11mm、距も同長で5〜11mmの長さがあります。
花の色は一般的には、深く2裂した上唇弁と浅く3裂した下唇弁が黄色で、下唇弁の基部にピンク、赤、オレンジ色が入ります。
この株は上唇弁と下唇弁が紫赤色、基部が褐柑色をし、距に続く喉部はピンクで紫紅色の脈が入っています。
 
分布地によって違いがあり、亜種として
●亜種アエルギネア(Linaria aeruginae ssp. aerugunae)
スペイン・アンダルシア地方に分布、草丈が30cm、花冠が黄色でピンク、赤、オレンジ色が入ります。
 
●亜種プルイノサ(Linaria aeruginae ssp. pruinosa)
スペイン地中海のマヨルカ島固有種で、花冠が黄色で、ピンクやオレンジ色が入ります。種小名は「白い粉をかぶった、霜のような」という意味です。
 
●亜種ネバデンシス(Linaria aeruginea ssp. nevadensis)
草丈は20cmほどで、黄花種。スペイン中部の山岳地帯ポルツ・デ・トルトーサ・ベセイト(puertos de Tortosa-Beceite)や北部の片岩のガレ地に自生しています。種小名は「(スペイン南部の)シェラネバダ山脈産の」という意味です。
 
●亜種カルドニカ(Linaria aeruginea ssp. cardonica)
カタロニア地方の石灰岩地に自生し、黄色にオレンジの入る花を咲かせます。種小名は「(スペイン東部バルセロナ近辺の)カルドナ産の」という意味です。
  
米国にも帰化しているようで、ロードサイド・トードフラックス(路傍の海蘭:Roadside Toadflax)と呼ばれ、乾燥した荒れ地や河床、開拓地の道路際などに多いようです。
 
 
ブログ初出:2019/4

花色:赤紫

arrow.png

​戻る

arrow.png

​戻る

arrow.png

​戻る

bottom of page