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リナリア・スピナ

Linaria supina

オオバコ科ウンラン属

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リナリア・スピナはイングランド南西端コーンウオール地方からイタリアを中心としてヨーロッパ南西部にかけて分布する耐寒性1年草、あるいは2年草です。

軟らかそうな姿で匍匐し、背丈10〜25cmのマット状の茂みを作ります。
1年草のすさまじさを感じるというか、背丈が低い内から、茎頂に総状花序に蕾を付けます。
蕾には小さい内から比較的長い毛が生え、それがいくつもあるので、茎頂部に毛の塊が着いているように見えます。
 
1〜2cmの花は唇形花で、上唇弁は濃い黄色、下唇弁はやや薄い黄色で、喉部にはオレンジ色の模様が2個ついています。まれに紫の模様に染まるものがあるそうです。
0.5〜1cmのまっすぐな距があります。
長さ1cmほどの細い披針形の葉は茎から直接出、下部では対生につき、上に行くと互生してきます。

葉には短い軟毛がびっしりと生えており、そのため青白っぽい緑に見えます。
茎を含め3〜10mmの毛が思い出したように生えています。
下部の茎には毛が生えていません。
 
英国ではlesser butter and eggsと呼ばれています。

種小名スピナは「仰向けに寝転がった」「後方にひれ伏した,広がった」という意味で匍匐することを指しています。
 

 

 


 
 
ブログ初出:2015/5

花色:黄
 

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