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ウツボグサ(靫草)

  プルネラ・ブルガリス・アジアティカ

Prunella vulgaris ssp. asiatica

シソ科ウツボグサ属

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ウツボグサは日本や東アジアの温帯に広く分布する多年草です。日当たりのよい畦道や山際の草原などで見かけますが、北海道では公園の芝生の中に咲いていました。

 

本州では梅雨明けから咲き出しますが、8月終わりでしたが、咲き始めたばかりといったところで、背丈も10cmどまりです。

匍匐性で、4月頃に地面を這うように茎を伸ばした後6〜8月頃10から30cmに立あがり、茎の先端に3 – 8 cmの花穂をつけ、紫色の唇形花を密集して段咲きしていきます。

花は長さが1-2cmほどの、上唇が帽子状、下唇が3裂する唇形花で、下唇の中央の裂片の隅の角には細かく針状に咲けています。

​萼や苞が濃い赤紫色でおしゃれです。

茎は断面が方形で、披針形の茎葉は対生してつきます。株全体に細かい白毛が密生します。葉には香りがありません。

花が終わると根元から茎が出て地面を這い、その先に新しい苗ができるそうです。

和名の由来は弓矢の矢を収める靫に形が似ているということですが、花が散った円柱形の花穂痕が、竹で編んだ筒状の籠のように見えるからでしょう。

属名のプルネラはドイツ語起源のようですが何を意味しているか不明とされています。

種小名ブルガリスはラテン語で「普通の」という意味です。

​亜種名は「アジアの」という意味です。

 

 


 
ブログ初出:2011/8

花色:紫

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