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エレサレムセージ
フロミス・フルティコサ
Phlomis fruticosa
シソ科フロミス属
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園芸的にはエレサレムセージ(Jerusalem sage)と呼ばれています。セージと言う名がついていますがサルビア属ではありません。ヨーロッパ地中海沿岸に自生するシソ科の常緑多年草で茎が木化する亜低木です。
草丈は60〜100cmになり、横に広がります。
柄のある基部の葉は楕円から披針形、上部の葉は柄がなく卵形をしています。いずれもハッカの香りはありません。葉の上面には軟毛があり、灰緑色をしており、下面は白く見えるほど、密に灰白色の毛があります。
厚手で細かい皺のあるコモンセージ(Salvia officinalis)の葉っぱとそっくりです。セージでないのにセージがつくのは、唯一葉っぱが似ているからでしょうか。
5月頃から夏過ぎに茎頂や上部の葉脇から輪散花序をだし、花を20輪近く輪状につけます。さらにそのまん中から葉っぱが出てきて、茎が伸び、さらに輪状に蕾がつき、枝つき燭台(段咲き、キャンデラブラ:Candelabra)状に咲いていきます。
鮮やかな黄色の花は長さ3㎝ほどある大きな花です。上唇は下唇より短く、下唇の中裂片は広卵形でくぼんでいます。
属名フロミスは古代ギリシャで呼ばれていた別の植物のphlomisに由来するという説や ギリシャ語のphlego(焼く)に由来するという説があります。
種小名はラテン語で「低木の」という意味です。
ブログ初出:2006/5
夏
花色:黄
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