Primula x loiseleurii 'Aire Mist'
サクラソウ科サクラソウ属
プリムラ・ロワズルーリィ
「エアーミスト」
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種小名の前に「x」がついているのでロワズルーリィが交配品種であることが分かります。ロワズルーリィはプリムラ・アリオニィ(Primula allionii)とプリムラ・アウリクラ(Primula auricula)を交配したプリムラにつけられます。
プリムラ・アリオニィの学名は、正式には Primula allionii Loiseleur と表記されますが、最後の Loiseleur は命名者を指しています。
Loiseleur とはフランスの医師で植物学者ロワズルール(Jean-Louis-Auguste Loiseleur-Deslongchamps:1774-1849)さんのことで、ロワズルーリア(Loiseleuria:ツツジ科ミネズオウ)属とロンシャンピア(Longchampia:キク科植物レイセラ(Leysera)属の異学名)属に名を残しています。
プリムラ・アリオニィを片一方の親に持つこの花には、アリオニィの命名者のロワズルールさんに因んだ名がつけられているということです。
プリムラ「エアーミスト」は1980年代にイギリスのピーター・リスター(Peter Lister)さんによって生み出された、プリムラ・アリオニィの白花(Primula allionii alba)とプリムラ・アウリクラ「ブレアーサイド・イエロー」(Primula auricula 'Blairside Yellow')との交配種といわれています。
中心部まで白いのはプリムラ・アリオニィは白い目の血を引いているからでしょう。
プリムラ・アウリクラ「ブレアーサイド・イエロー」はプリムラ・オウリキュラの選抜品種で、オウリキュラより小型で、花茎が短いという特徴があります。
3cmほどの大きな花を咲かせますが、10cmほどの背丈はプリムラ・アウリクラ「ブレアーサイド・イエロー」の血です。
ブログ初出:2010/4
春
花色:黄
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