Primula veris
サクラソウ科サクラソウ属
プリムラ・ベリス
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赤花系のプリムラ・ベリス
オレンジ花系のプリムラ・ベリス「サンセット・シェイズ('Sunset shades')」
プリムラ・ウラレンシス(Purimula uralensis or Purimula veris v. uralensis)
プリムラ・パキシアナとされるプリムラ (Primula paxiana (obtained as))
カウスリップ(Cowalip)という英名を持つプリムラ・ベリスは1753年にリンネさんが命名したプリムラですが、それ以降1929年までに多くの植物学者が18回も新種として公表されています。というのも地中海のアフリカ沿岸、ヨーロッパ沿岸を除いて、北はノルウエーから南西へスペイン、東にはトルコを経てコーカサスを越え、シベリアまで、東西約9000kmにわたって分布していおり、地域変異が多いのであろうと想像できます。
ここでは原種の学名で登場するプリムラ・ベリスを取り上げました。原種の中の変異あるものか、種子販売者がいい加減につけた名前なのか、とにかく種子販売でしか見かけないので園芸種としました。
まず赤花系(Primula veris 'Red strein')です。花弁の周辺濃い赤ですが、内側の中心は黄色をしています。
すぐ下の写真のように「サンセット・シェイズ('Sunset shades')」という全体がオレンジの選別種もあります。
次にプリムラ・ウラレンシス(Purimula uralensis)です。プリムラ・ウラレンシスはプリムラ・ベリス(Primula veris)の異学名とされていますので、同じものかもしれません。
ただまったく同じものではなく、明らかに全体が小さい(矮性)です。
花は下のプリムラ・パキシアナほどではないですが、薄黄色です。
種子を入手した secret seeds 社(今はサイトがなくなっています)の以前のカタログリストは Purimula uralensis となっていましたが、しばらくして変種(Purimula veris v uralensis)として扱っていした。
よくわからないのがプリムラ・パキシアナ(Primula paxiana)です。
プリムラ・パキシアナを調べてみますと、エゾオオサクラソウ(Primula jesoana)の異学名となっています。エゾオオサクラソウはオオサクラソウ(Primula kisoana)より細い花茎を立てる大型の日本に自生するサクラソウです。しかしそれらとは似ても似つかぬ姿です。
種子を入手したsecret seeds社のカタログに出ていた写真とは似ています。花は写真と一緒ですが、写真ではボール状に花をつけています。
secret seeds社もそのあたりことはわかっているのでしょう、「Primula paxiana (obtained as)(プリムラ・パキシアナとして通用している )」と但し書きされています。
花の色は4種類に中では一番薄い黄色で、硫黄色に近い色です。
ブログ初出:2008/4〜2010/5
春
花色:黄
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