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Shibateranthis pinnatifida
キンポウゲ科セツブンソウ属
セツブンソウ(節分草)
シバテランティス・ピンナチフィダ
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セツブンソウは最近までエランティス(Eranthis)属でしたが、地下茎が横に伸びるヨーロッパの黄色いセツブンソウ(キバナセツブンソウ:Eranthis cilicica など)とは異なり、セツブンソウ(白い花の種類)は球状の塊茎を持つなど、エランティス属とは違った特徴を持っているのでシバテランティス属に再分類されました。
白いセツブンソウは東アジアに3種が知られており、その一つが日本のセツブンソウです。
セツブンソウは関東地方以西に分布し、山裾の半日陰に生え、石灰岩地によく見かけるそうです。
1番下の写真のように、早春に球状の塊茎から蕾を包む総苞葉を出し、直径2cmほどの透き通るような白い花弁の花をつけるます。早春に咲く植物の中でもピカイチに早く花をつけます。
キンポウゲ科の常で、花弁に見えるのは萼片で、花弁は退化して、クリスマスローズのような黄色の密腺となっています。
5月の中ごろに熟し、種子を蒔いた後で地上部は枯れてしまうスプリング・エメフェラル(春の妖精)です。
属名のシバテランティスは「シバタ(Shibata)」+「Eranthis」という人名と節分草の元の属名エランティス(「春の花」の意味)を繋いだものです。シバタは東京大学教授の柴田桂太(しばたけいた、1877-1949)さんを指しているのだと思います。柴田さんは日本で最初の植物生理学・生化学講座を担当された方です。後輩の東大教授中井猛之進(なかいたけのしん、1882-1952)さんが提案、命名しています。
種小名は「羽状中裂の」という意味で 葉の様子を表しています。
ブログ初出:2011/2
春
花色:白
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