
スキラ・シベリカ・アルバ
Schilla siberica var. alba
キジカクシ科スキラ属
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スキラ(シラー)属は多くは地中海沿岸地域、小アジア、まれに 南アフリカに分布し、世界に約90種が知られています。森林地帯、亜高山帯の牧草地、海岸などに自生しています。
花被片は付け根まで分かれていて、鐘形に開きます。タマネギのような球根(鱗茎)の鱗片が毎年外に広がって入れ替わっていきます。
属名スキラはギリシャ語のskylloに由来し、「害になる」という意味です。球根が有毒であることを指しています。
スキラ・シベリカはヨーロッパ、西アジア、コーカサス、ロシア南西部 に分布していますが、シベリアには分布していません。
高さ10~20cm、卵形の球根には暗紫褐色の薄皮の包まれています。長さ10~15cm、幅0.5~2cmの広線形の葉が2~4枚根生します。
2~3月に、あまり伸びていない3枚ほどの葉から、苞に包まれた、初めは葉と同じ緑色の花が姿を見せます。
花は総状花序に2~5輪つき、1cmほどの花柄は垂れ下がり、花は白い鐘形で俯いて咲きます。
この株は変種の白花種ですが、基準種は濃い青色の筋の入る明るい青色をしています。
果実は蒴果で、長さ4~6㎜、種子には長い白色のエライオソームがついており、蟻によって運ばれ、実生で増えていきます。
スキラ属はオーストリアの植物学者フランツ・シュペータ(Franz Speta:1941ー)さんによって1998年に小アジアに分布する種類についてオトカリス属(Othocallis:キジカクシ科)への分割が提案されました。この変更はThe Plant List では異学名とされています。
オトカリス属は英国の植物学者サリスベリー(Richard Anthony Salisbury:1761–1829)さんが提案した属で、1866年に認められています。
オトカリスとはラテン語のotheo「圧力、衝突」とcallos「皮膚が厚い、硬くなった」という言葉の造語で、果実の様子を示しているものと思います。</p>
ブログ初出:2020/2
春
花色:白・青
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この株のように花びら(花披)がすっきりと細い花も咲きました。