
スキラ・メライナ
Scilla melaina
キジカクシ科スキラ属
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スキラ(シラー)属はアジア、地中海沿岸の ヨーロッパやアフリカに90種ほどが分布していますが、一部は熱帯アフリカにも知られているユリ科植物です。
花被片が付け根まで分かれており、タマネギのような球根(鱗茎)の鱗片が毎年外に広がって入れ替わっていきます。
属名スキラはギリシャ語のskylloに由来し、「害になる」という意味です。球根が有毒であることを指しています。
スキラ・メライナは、スキラ属のうち約20種をオトカリス(Othocallis)属に含めることを提唱したフランツ・シュペータ(Franz Sepeta:1941–2015)さんがトルコの山岳地帯で発見し、1976年公表しました。この花も、後にシュペータさん自身がオトカリス属に変更し、Othocallis melainaという異学名で呼ばれることがあります。
スキラ・メライナはトルコ南部の海抜500〜1440mの丘陵地の草原や山地の森林地帯に自生しています。
冬の間に長さ10cm、幅1cm前後の濃い緑の葉を数本茂らせます。
暖かくなり春めいてくると、先に蕾をつけた濃紫色の細い花茎が現れます。
1本の花茎に花は1〜5輪ついています。花は系1.5cmほどで、濃い青色の花被片の中心部に紺のスジが入っています。
トルコからイスラエルにかけて分布するスキラ・キリキカ(Scilla cilicica)と近縁といわれていますが、濃青緑色の細い葉と気がつかないほど短い苞によって区別できます。
タネを播いてから花が咲くまで約5年ほどかかりました。花が咲くまで長く待ったにもかかわらず、初花は、1茎しか花茎が上がらず、1輪しかなかったのですが、充分に肥培されてうまくいけば3本は花茎が立つようです。
種小名のメライナはギリシャ神話に登場するゼウスとテミスの娘でニュムペー(ニンフ)のメライナ (Melaina)と同じ名ですが、ギリシャ神話からの借名かどうか分かりません。
ブログ初出:2020/4
春
花色:青
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