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スクテラリア・ヒペリキフォリア

Scutellaria hypericifolia

シソ科タツナミソウ属

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スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に命名された比較的最近発見されたスクテラリアです。
中国四川省の海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生する宿根草です。
 
スクテラリアの仲間では珍しい太さ2cmほどの太い根茎を持っています。
同じような太い根を持つものにジュズネノタツナミソウ(数珠根の立浪草:Scutellaria moniliorhiza)がありますが、ジュズネノタツナミソウは土の深いところが太くなります。
地際に太い部分があり、春になるとそこから何本かの茎が出てきます。
一番下の写真は植え替えの時の4月の様子で、大した太さにはなっていませんが、地上部分のサイズの割には太い根です。
 
地上に出た茎は分枝せず、やや這い性があり、少し地面を這った後、立ち上がっていきます。
したがって背丈は10cmから、せいぜい20cmまでです。
短い葉柄のある葉は全縁の卵型から楕円形をしています。希に鋸歯のある個体もあるといわれています。

卵型の苞葉を持ち、それが花の付け根を覆っているので、萼の付属体(スクテラリアの語源になっているお皿)が見えません。
 
6月から8月にかけて茎頂に苞葉に包まれた蕾がつきます。
長さ2.5cmほどの花は総状花序につき、花色は色々あるようで、このような紫以外に、純白、緑がかった白や青紫が知られています。
花は紫一色のように見えますが、下唇弁には2列に白い線模様が入っています。
萼も紫がかっています。
 
種小名ヒペリキフォリアの前半部分は、hypericioに由来し、オトギリソウ属(Hypericum)を指しています 。foliaは「葉の」という意味で、「オトギリソウのような葉の」という意味です。
セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)は薄い全縁の楕円形をしていますので、それに似ているということなのではないかと思います。
異学名にスクテラリア・パキリザ(Scutellaria pachyrrhiza)というのがありますが、これは肥厚した(pachy)根元の(rhiza)という意味で、根の特徴を表しています。
 
 
 
 
 
 
ブログ初出:2016/6

花色:紫  

上記以外のユリ科の仲間

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