ベロニカ・カマエドリスはヨーロッパから北アジアまでの広い範囲に分布する宿根草です。
茎は30cmほど伸びますが、匍匐して立ち上がるので、背丈は15cmもありません。
種子で増えるだけでなく、節から根を下ろして広がっていきます。
 
斑入りのベロニカの「ミッフィーブルート」はベロニカ・カマエドリスの園芸種です。
葉はツヤがなくカサカサしていて普通種は印象が弱いですが、「ミッフィーブルート」は濃い緑にクリーム色をした斑が入り、チャーミングです。
種小名のカマエドリスとはchamae（地面）とdrys（柏）の2つの言葉から出来ていますが、これは葉が柏葉が地面をはっていることに由来します。
鋸歯縁の披針形で、小さな柏の葉のように見えます。
 
花は1cmほどで、開いたすぐの時は薄いブルーですが、時間が経つと萎れて白っぽい色に変わります。花は余り印象に残りません。「ミッフィーブルート」は葉を楽しむベロニカです。

ただ葉の形から「ミッフィーブルート」と称されているのは、葉の広いものと狭いものがあり、2品種あるように思います。
英名はGermander Speedwellといいますが、ジャーマンダーとはニガクサの総称です。種小名と同様、葉の特徴を指しているのでしょう。
 

 

 

 
ブログ初出：2006/5
春
花色：青