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コゴメイヌノフグリ(小米犬陰嚢)

   ベロニカ・キンバラリア

Veronica cymbalaria

オオバコ科クワガタソウ属

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もともとは地中海沿岸からユーラシア大陸が原産地で海抜800mまでの畑地や道路際に咲く一年草、あるいは二年草です。
1960年ごろから小石川植物園で栽培され、それが逸出し、70年頃には東京都内で野生化したと言われています。

しかし昭和51(1971)年発行の原色日本帰化植物図鑑(長田武正著、保育社刊)にはコゴメイヌノフグリは記載されていません。
この辺ではオオイヌノフグリより普通に見かけます。

葉腋から短い花柄を出し、オオイヌノフグリより小さい径4〜6mmの白色の花を開きます。
花弁が4枚あるように見えますが、実際は花冠が4深裂しています。
1日花で、午後には花弁が落ちてしまいます。
植物体には毛が多く、花弁以外は短い毛が生えています。
フラサバソウ(Veronica hederifolia)とよく似ていますが、花が白いことで、容易にフラサバソウと区別できます。

しかしフラサバソには果実に毛が生えていませんが、コゴメイヌノフグリは立派に生えています。

フラサバソウ同様、花期になっても子葉が残っています。
面白いことに、子葉には毛が生えていません。
 

これまでじっくり観察することはなかったのですが、今年初めて成長のプロセスを知りました。
1月の極寒の時期に、どのような大きな植物かと思うほど大きな双葉が出現しました。
茎は双葉の中心からではなく、双葉の葉柄の下部の脇から二方向に出て、双葉の半分もない小さな本葉があらわれます。
この葉を見て、初めてベロニカであることに気がつきました。
その後に双葉の中心から3本目の茎が出てきます。
そして双葉をつけたまま、ほとんど立ち上がることなく、地面を這いながら茎は伸びていきます。
3月の初めにはポツポツと白い花をつけ、茎を伸ばし続けて30〜50cmに広がります。


種小名はツタカラクサ(シンバラリア・ムラリス:Cymbalaria muralis:ゴマノハグサ科シンバラリア属)に因みます。
キンバラリアはギリシャ語のkymbalonに由来し、丸い器、シンバルという意味です。
 

 

 

 


ブログ初出:2014/3

花色:白 

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