top of page
alpicolaLogo1-2.jpg

Viola yunnanfuensis

スミレ科スミレ属

ビオラ・ユンナンフエンシス

arrow.png

​戻る

画像をクリックすると大きくなります

Vconcordifolia.jpg
arrow.png

​戻る

NARGS(North American Rock Garden Society)種子交換で手に入れた種子から咲いたのですが、これがどうにもわからないスミレでビオラ・コンコルディフォリア(Viola concordifolia)という名がつけられていました。
コンンコルディとは「調和した、一つになった」という意味で、コンコルディフォリアは「調和した葉の」ということです。
 
南京大学植物資源図というサイトには心叶(=葉)菫菜とあり、中国のスミレのようです。しかしいつも参照させていただいているサイト「スミレ属」には「yedoensis(ノジスミレ)と判明」とあります。
しかしいろいろ調べていくうちにビオラ・コルディフォリア(Viola cordifolia)という異学名が見つかりました。種小名は「ハート型の葉の」という意味ですが、ハート型の葉ならノジスミレではなさそうです。

さらに調べて分かったことは、ビオラ・ユンナンフエンシス(Viola yunnanfuensis )が正式名称で、上記2種は異学名であることが分かりました。中国産スミレの権威、あの「マンジュリカ(Viola mandshurica)」を命名したベッカー(W. Becker:1874-1928)さんが1928年にユンナンフエンシスと命名したのですが、亡くなった一年後の1829年にベッカーさんの名前でビオラ・コルディフォリアが命名されています。同じものをほとんど同じ時期に別の名前をつけた理由は分かりません。

ビオラ・ユンナンフエンシスは無茎種のスミレで、重なっている葉の上の方では葉柄に非常に細い翼があり、まばらにけがはえています。葉は卵形、三角形卵形で、まれに腎臓形のものがあるようです。基部は心形で、深い鋸歯状、先端はとんがっているかやや鈍頭です。

2月から4月にかけて咲く花は白または紫色で、側弁には毛が生えています。
中国広西省、貴州省、四川省、雲南省、ブータンの海抜3500m以下の草原や雑木林の中に自生しています。

 

種小名のユンナンは「雲南」ですが、後のフエン・シスが、これも地名のように思えるけれど不明です。

正しい名称が分かったのですが、残念なことにお見せできる写真が1枚しかありません。このサイトで写真が1枚しかないのは初期のコンデジで撮った写真を最近のソフトでは開くことができなくなっているからです。また昔のISDNでつながっていたサイトでは、大きな写真は開くのに時間がかかっていたので、写真は1枚しか載せなかったという事情があり1枚しか残っていないのです。

 


HP初出:2004/4

花色:紫

arrow.png

​戻る

arrow.png

​戻る

​戻る

bottom of page