ミヤマスミレはミヤマ（深山）とついていることからして高山性のスミレと分かる通り、本州では比較的高い山に分布しています。
しかし分布域の広いスミレで、アジアからカナダにかけて分布し、冷涼なところであれば低地にも見られるようです。
 
側弁には毛がなく、 淡い紅紫色の花が多いようです。
葉は心型で、最初の頃の葉は明るい緑色をしていて、葉だけでもミヤマスミレと予想がつきます。
写真の中には葉に模様が入ったものがありますが、フイリミヤマスミレ（Viola selkirkii f. variegata）です。スミレ独特のシクラメンのような斑です。
 
1番下の写真は葉が出ていないにもかかわらず、閉鎖花をつけ、莢になったミヤマスミレです。莢は日増しに大きくなっています。
それでも寒いからでしょうか、地面にぴったりひっついています。
花の時期になると、真っ先にタネを跳ばそうと構えているんでしょう。
 
種小名セルカーキィはカナダに植民地を開いた英国のセルカーク伯爵に因んでいて、基準標本はカナダのスミレです。
 

 

 

 
ブログ初出：2007/2
春
花色：紫