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ラシュナリア・ロンギツバ

Lachenalia longituba

キジカクシ科ラシュナリア属

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南アフリカ原産のヒヤシンス科のラシェナリア、ポリクセナ(Polyxena)、マッソニア(Massonia)、ドーベニア(Daubenya)は近縁で、近年分類学者の研究によってかなりの種類が入れ替わっています。

ラケナリア・ロンギツバも2001年に南アフリカの植物学者ファン・デル・メルヴァ(A.M. van der Merwe:)さんらによって発見され、マッソニア族のポリクセナ属としてポリクセナ・ロンギツバ(Polyxena longituba)と命名されました。2004年にマニング(J.C.Manning:1962-)さんらによって多くのポリクセナと共にラシェナリア属に移されました。

ラケナリア・ロンギツバは南アフリカの冬の降雨地域の中でも最も寒い地域の一つである北ケープ(Northern Cape)州カルー(Karoo)郡のロッグベルド(Roggeveld)草原に分布する冬活動性の球根植物です。季節によってぬかるみになる川沿いの粘土と砂が混ざり合ったような土壌地に自生しています。

葉は細長い披針形をし、2〜3本が上に向かって根生します。
秋になり葉が出現し、温度が下がると葉の間から散房花序に蕾が現れます。長い咽部を持つ筒状の白い花は、先で大きく6裂する花披の真ん中を濃い藤色の縞が走ります。


花は白以外に淡桃色から淡く青みがかるものもあり、菊のような香りがあります。その特徴を示す異学名にラシェナリア・オドラタ(Lachenalia odorata)があり、園芸的にはこの名で流通しています。


花披の目立たないこのタイプ(マッソニア族)のラシェナリアにあっては大きな花を開きます。そのような特徴からだと思いますが、英国王立園芸協会のAGM(Award of Garden Merit)を受賞しています。

秋から初冬にかけて、他に花を見かけなくなった時期に開花しますが、寒さには強いようです。
温暖な気候では常緑で、初夏に2度目の花を咲かせることができるという話もあります。

春に地上部が枯れてしまいますが、堀上げることを嫌うようなので、ポットのまま雨の当たらないところで夏越をします。

属名はスイスの植物学者のデュ・ラシュナール(Werner de Lachenal, 1736-1800)さんに因みます。デュ・ラシュナールさんはスイス・バーゼル大学の植物学教授を務めていました。ここではラシュナールという人名に由来する属名であるので、一般的なラケナリアではなくラシュナリアとしています。

種小名のロンギツバは「長い管の」という意味のラテン語で、舷部(花冠)より長い筒部を示しています。

 

 


 一般名:ラケナリア
ブログ初出:2021/1

花色:白・ピンク

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