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Viola pedatifida

スミレ科スミレ属

ビオラ・ペダチフィダ

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昨年咲いた時の姿、葉が細裂していません。

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カナダ中西部の州サスカチュワン州から米国オハイオ州、南はオクラホマ州やアーカンソー州にかけて分布しています。黄土地質の大草原や明るい林間に自生する北米固有の多年生の無茎種のスミレです。

草丈は15cmほどで、花後大きくはなりません。葉は5裂し、さらに細く裂けています。 昨年はあまり切れ込みませんでしたので、ペダチフィダという確信が持てず、ブログにもHPにもアップしませんでした。
今年葉が出てきた時は、勝手に生えたヒエンソウ(Consolida ajacis)かと思いました。一般名にラークスパー・バイオレット( larkspur violet)というのがあるのも納得です。葉質も硬くなく薄い葉質です。

花は薄い青紫色をしています。唇弁の根元は白くなり、濃い紫の筋が入っています。
側弁の基部には長い毛が生えています。
距は太くて短い球状で、薄紫色をしています。

夏に休眠する傾向があり、夏過ぎに休眠から醒めるとまた咲くこともあるようです。

昨年そうか病に犯され、夏に休眠して、消えてしまいました。春になって再び咲き出しましたが、その時からそうか病にやられてました。
そうか病とは根や葉、果実の表面にイボ状やかさぶた状の病斑をつくる病気です。
周囲のスミレにも少しは影響が出ていますが、気温が上がるにつれ治っており、このスミレが特別に脆弱なようです。
スミレ愛好家は抜いて捨てるそうですが、未練たらしく咲かせています。

そうか病のせいなのか、花弁は反り返って、まるでイナバウアーをしているようです。
スミレの側弁の毛は見えにくいものもありますが、これはまるで鼻の穴からはみ出た「オヤジの鼻毛」です。 湿度が高く水はけの良い相反する環境が好きなようです。高温の土地では日陰を好みます。

種小名ペダチフィダは「鳥の足のように細裂した」という意味です。

1831年にスコットランドの植物学者、植物採取家ジョージ・ドン(George Don:1798–1856)さんによって命名されています。彼はチェルシー植物園で働いている時に王立園芸協会(RHS)からブラジルや西インド諸島、西アフリカのシエラレオネに派遣され、多くの植物採集を行いました。


 
 
ブログ初出:2020/5

花色:紫(青) ・白

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