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アクイレギア・ブレビスタイラ(Aquilegia brevistyla:キンポウゲ科オダマキ属)の半八重が咲きました。 種小名のブレビスタイラは「花柱の短い」という意味で、種子を納めている莢(袋果)が短くなるタイプのオダマキということです。 アメリカのオダマキとしては最も北に分布し、アラスカからカナダ・オンタリオ州で見かけるそうですが、米国のモンタナ、ワイオミング、北ダコタ州にも自生地があるようです。 岩肌が露出しているようなところ、牧草地、林の中などでで見つけられるといわれていますが、どこにでも育つということでしょうか。 ブレビスタイラのスタンダードは背丈が75cm以上になり、花の大きさが3cmほどで、俯いて咲きます。 萼片は先の尖った披針形で、花の軸方向に45°以上には開かない(半開状態)そうです。 花弁は乳白色で、それに続く青い距は鉤状になっています。 北米産のアクイレギアでは距が鉤状になるのは珍しい特徴です。 ここまではブレビスタイラの解説です。 しかし写真にあげた個体は非常に小さく、背丈は20cm、花の大きさは2cmほど、萼は半開状態ですが、受け咲き(上向き咲き)です。 距は鈎状ではなく、巻き込んでいます。 花弁は萼と同様の赤紫色です。 半八重のせいなのか、違う種類なのか、一致するところと不一致な点があります。 昨春は充分な大きさの苗に育っていましたが、暖冬だったせいか花をつけませんでした。 NARGSの種子配布で手に入れたのですが、ひょっとするとアクイレギア・ブレビスタイラと違っている可能性があります。 とにかく見たことのないオダマキです。
ブログ初出:2006年5月
花色:紫
花期:春