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Aquilegia canadensis

キンポウゲ科オダマキ属

アクイレギア・カナデンシス

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アクイレギア・カナデンシスは北米の北から南までに広く分布するオダマキですが、典型(標本)種はバージニア州やカナダに自生するもので、それは草丈70cmほどで、先が2〜3裂する扇形の2回三複葉の根出葉を持ち、葉や茎には程度の差こそあれ毛が生えています。
春早く花茎を立てて、長い花柄の先が下垂して、2〜3輪俯きにオレンジ(スカーレット)色の花を付けます。
赤い萼片は楕円形で、長さ10〜15mm、で花軸に対して60°以上には開きません。花弁は黄色で6〜8mm、それに続く太くしっかりとした距は2〜2.5cmで、先端は球状になっています。
北アメリカのアクイレギアがそうであるように、雄しべは花弁からとび出しています。
  
アクイレギア・カナデンシスはリンネさんが1753年に命名しています。リンネさんが命名した植物は非常に沢山ありますが、米国自生種でリンネさんが命名したのはこれだけではないでしょうか。リンネさんは欧州で広く分布し、よく知られているセイヨウオダマキ(Aquilegia vulgaris)と同時に命名しています。カナデンシスはヨーロッパでは早くから知られていたようです。
 
アクイレギア研究で著名な研究者ムンズ(Philip Alexander Munz:1892–1974)さんは変種として次の5種を上げています。ただしこの分類は正式に認められていません。
 
●アウストラリス(Aquilegia canadensis ver. australis)
  フロリダ州ワルトン郡(Walton County, Florida)に分

  布し、根出葉が3回三複葉。
●コッキネア(Aquilegia canadensis ver. coccinea)
  楕円形の萼片を持つ大型種。種小名はラテン語で「緋紅

  色の」という意味。
●ラティウシュクラ(Aquilegia canadensisver. latiuscula)
  カンサス州ライリー郡(Riley Country, Kansas)に分布

  し、3回三複葉の根出葉と細い距が特徴。種小名はラテン

  語で「かなり広い」という意味。
●ヒブリダ(Aquilegia canadensis ver. hybrida)
  カナダマ・ニトバ州(Manitoba)やミネソタ州からネブ

  ラスカ州にかけて分布し、「粗野な、下品な」距を持

  つ。
●エミネンス(Aquilegia canadensis var. eminens)
  アクイレギア・フォルモサ(Aquilegia formosa)の異学

  名のようです。種小名はラテン語で「立派な」という意

  味です。
 
また品種(form)として
●フラビフロラ(Aquilegia canadensis f. flaviflora) 
   ポキプシー(Poughkeepsie)対岸に分布する黄花種。
●フィッペニー(Aquilegia canadensis f. phippenii) 
   マサチューセッツ州のセイラム(Salem)地方に自生

   サーモンピンク種。
●アルビフロラ(Aquilegia canadensis f. albiflora)
   ニューヨーク州シラキューズ(Syracuse)近辺に分布

   する白花種。
が知られています。
 
アクイレギア・カナデンシスが園芸種の親になっているのは次々花をつけるからだろうと思います。
野生種のオダマキは夏前に発芽したものしか花をつけないと言われ、普通はある程度の大きさになって寒さに当たらなければ、花芽ができないといわれています。
カナデンシスはその時期がないのではないかと思えるぐらい若い苗でも花をつけ、肥料を切らさなければ次々と蕾を上げてきます。
 
英名はカナダオダマキ(Canadian columbine)です。

ブログ初出:2003年4月

花色:赤

​花期:春

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