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ベルバリア・シアノポダ

Bellevalia cyanopoda

​キジカクシ科ベルバリア属

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ベルバリア・シアノポダはドロマイト(dolomite:苦灰石)が露頭しているシリア西部のスリンファ( Slunfeh)近辺の海抜1000m前後の山岳地帯で発見されたということですが、後にイラン西部に分布していることが分かりました。

ベルヴァリアにしては花が早く咲き、3月上旬に花序が上がり始めます。

蕾のときは濃い紫青色で開くにつれクリーム色に変化し、釣鐘形の花をつけます。
ベルヴァリア属がムスカリ属と異なるのは花口がしぼまないで開くかどうかということだけではなく、小花梗に花と同じぐらいの長さがあることです。
そのため咲き進むとだらしなく垂れてきます。
正面から見ると花弁はクリーム色に変わっていますが、基部は青紫色が残っており、小花梗も伸びるので美しいツートーンカラーが見えるようになります。
しかしツートーンのままでいてくれれば良いのですが、ベルヴァリアの悲しいところで、基部は青紫色が黄土色に変わっていきます。

葉は長三角形の長さ12cmほどで、きれいな灰緑色をしています。

シアノポダの美しさを保つためには、徒長しないような冷涼な気候と十分な陽光が必要なようです。

ベレバリア・クラッサ(Bellevalia crassa)同様ウェンデルボ(Per Wendelbo:1927ー1981)さんによって1967年に命名されています。彼はノルウェー人ですが、スウェーデンのイエテボリ(Göteborg)大学の植物学教授で、テヘラン(Teheran)植物園長を務めた地中海沿岸の球根植物の専門家です。

種小名はcyanoは「青色、藍色の」、podaは「(動物の)脚」という意味のラテン語で、花序を指しているものと推測されます。

 

 

 


 
 
ブログ初出:2020/3

花色:紫・クリーム

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