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コリダリス・ビッタエ
Corydalis vittae
ケシ科キケマン属
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コリダリス・ビッタエは東ヨーロッパのジョージア(旧グルジア)の標高2200m級の山脈地帯の石灰岩が露頭している草原などに自生しています。
草丈は10〜15cmで、明るい緑の葉は楕円形状に深裂した2回3出複葉です。苞葉は卵形で全縁です。
コリダリス・マルケンシスとよく似た、白い豊満な花で、上弁に続く距は上向きにカーブしています。花の色はわずかに紫色に色ずくことがあるようです。
花序には6〜16輪が密に着きます。蕾の頃は明るい緑色で、次第に距の方から白く変わっていきます。その時の様子が美しい色模様となります。
前面で上下に開く外花弁は前縁が反り返り、薄い緑(黄)の膨らんだ筋があります。花が成熟して白くなると分からなくなりますが、緑色の時には明らかに飛び出していて、目立ちます。
開花時期は遅く、長く咲き続けます。
コーカサス地域の植生を研究したロシアの植物学者アルフレッド・コラコフスキー(Alfred Kolakovski :1906-1997)さんが1946年に公表しています。
種小名ビエッタとはラテン語で「飾りに頭に巻いた髪ひも、リボン」という意味です。 スジや縞を指しているのでしょう。どことは分かりませんが、外花弁の反り返った前縁にある飛び出した筋を指しているのでしょうか。
ブログ初出:2020/3
春
花色:白
上弁に名前の由来となった突起が見られます
苞葉は大きな卵形です。
葉は2〜5深裂します。
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