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カプノイデス・センペルビレンス

Capnoides sempervirens

ケシ科カプノイデス属

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最近ではキケマン属は再分類されるようになり、このカプノイデス・センペルビレンスも今はケマンソウ(Dicentra spectabilis)に近い種類として分類されています。つまりキケマン属に含まれていたカプノイデス属はコマクサ属に近い種類と見られています。

リンネが命名したようにヨーロッパではよく知られた植物のようです。北半球の森林地帯に自生しており、今日では北米東部にも広がり、米国に帰化するほどですので繁殖力はあるようです。

1.5cmほどの筒状で、筒の後部は距になっていますが、太く丸いのでコリダリスっぽくないですね。
花の付け根には2枚の萼が見えます。萼のないコリダリスが多いので、この点でも違和感を感じます。
花色はピンクで、花弁の先、4裂片している部分が黄色くなっています。
花弁の先が黄色い以外白い花の品種も知られています。
このような色合いがカラフルな衣装の道化師を意味するハーレークイン(道化師を意味するフランス語アルルカンの英語読み)という英名をもらっているのでしょう。
羽状複葉の葉はオダマキ(Aquilegia flabellata)のような白色がかった青緑色をしています。

タネには蟻の大好きなエライオソーム(種枕)がついています。地面に落ちたタネは蟻が巣に運ぶので、色々なところで花を咲かせます。
 

日本では一般的にはコリダリス・センペルビレンス(Corydalis sempervirens)で知られています。


英名はPale Corydalisや Rock Harlequinです。

 

種小名は「常緑の」という意味です。二年草で、冬も葉を茂らせているからです。


属名カプノイデスは古代ギリシャ語の「capnosのような」という意味です。
そしてcapnosとは、ケシ科のフマリア属やコリダリス属の植物を指す古代ギリシャ語で、「kapnos(煙、蒸気、霧)」に由来しています。そのためか和名は「オボロエンゴサク」です。

 

 

 

一般名:コリダリス・センペルビレンス
 ブログ初出:2013/6
春〜夏
花色:ピンク・黄

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