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ヒメウズは塊茎を持つ多年草で、オダマキ属に含められています。
本州南半分に広く分布し、人里の畑や道ばた、石垣、茂みの中などに生え、花が小さく目立たないので、雑草という扱いです。 日本以外には中国東部、朝鮮南部に分布しています。 不定形の地下茎(塊茎)を作り、そこから濃緑色をした3出複葉の根出葉を出します。 3〜5月に、10〜30cmの細い花茎を出し、茎頂に小さな白い花をつけます。 花は長さ5mmほどで、俯いて咲きます。花柄の付け根の近いところには出っ張り(突起物)があり、距であることが分かります。 オダマキと同様に、花弁に見えるのは萼片です。楕円形で5枚あり、その内側には黄色みを帯びた花弁があります。 このヒメウズはピンクの強い個体で、萼片は時にやや赤みを帯びることはありますが、これほど全体がピンクがかることはありません。 葉にも赤い色素を含んでいて、紫色をしています。 下から二枚目の写真は萼が細い個体、一番下の写真は萼がいくつかに裂けている個体です。小さな花ですが、顔を近づけてみると個性があります。 種小名アドクソイデスはレンプクソウ(Adoxa:ラテン語で「何の取り柄もない」という意味)に似ているということですが、花が小さいことを指しているのでしょう。
ブログ初出:2010/3 春 白