Aquilegia pyrenaica sup. discolor
キンポウゲ科オダマキ属
アクイレギア・ピレナイカ・ディスコロル
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アクイレギア・ピレナイカは種小名からわかるように、ヨーロッパのピレネー山脈の海抜1400〜2500mの高所、スペイン北東部やフランス西部の岩場やがれ地に自生しているオダマキです。
ピレネー山脈はフランス側のゆったりした山並とスペイン側の氷河で削られた険しい傾斜地からなり、場所場所で適応しながら発達しなければ生き延びることができなかったのか、スペイン側に分布しているアクイレギア・ピレナイカには基本種と異なる特徴を示します。
アクイレギア・ピレナイカの亜種には、
アクイレギア・カゾルレンシス(Aquilegia pyrenaica ssp. cazorlensis)
アクイレギア・ディスコロル(Aquilegia pyrenica ssp. discolor)
アクイレギア・グアレンシス(Aquilegia Aquilegia pyrenaica ssp. guarensis)
が知られています。
それらの中でも一番小さく、スペイン南西部の岩地の岩の隙間に自生していいます。
根生葉は高さ5cmほどで、そこから花茎を立てて10cmほどで花を開きます。
葉は深緑で、春早い時期から展開しているので葉縁は黒っぽくなっています。
花は3cmほどの、萼は美しい青、花弁の先は白の二色咲です。最終的には背丈は12cmになります。距は細く、緩くカーブし、先端でやや巻き込みます。
雄しべは花弁から飛び出すことはありません。
花径2cm、背丈は5cm以下で咲いたこともあります。本当に地面すれすれに咲いていました。
私は初めて見たときには早池峰や黒松内などの産地のミヤマオダマキ(Aquilegia flabellata var. pumila)の超小型版かと思いました。一番下の写真のようにミヤマオダマキとディスコロルを比べてみましたが、葉の小ささもお分かりいただけると思います。
ブログ初出:2004/3
春
花色:紫
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右がミヤマオダマキ、
左がピレナイカ・ディスコロル
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