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Aquilegia rockii

キンポウゲ科オダマキ属

アクイレギア・ロッキィ

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アクイレギア・ロッキィは中国四川省、雲南省、両省に接するチベット自治区東部にかけての海抜2500〜3500m級の高山で見られるオダマキです。
1946年になって分類確定された、比較的新しい種類です。
 
命名者のムンズ(Philip A. Munz:1892–1974)さんはロッキィに似ているけれど距が3mmしかないオダマキを採取したのですが、最終的にはフウリンオダマキ(Aquilegia ecalcarata)に分類したと述べています。そのような経験に基づいて、彼はロッキィをフウリンオダマキと中国中部に分布するオオヤマオダマキの小型種(Aquilegia oxysepala var. kansuensis)との交配種だと推測しました。オオヤマオダマキと分布地域は重なっているのですが、ロッキィはフウリンオダマキ同様さらに高い山に生息しています。
 
径3cmほどの赤紫色のスリムなオダマキです。ポットで育てると30cmほどの背丈ですが、最終的には60cmほどになります。
オオヤマオダマキと色合いは似ていますが、オオヤマオダマキが花弁の先が黄色いのに対して、ロッキィは花弁は萼と同じ色で、エッジにクリーム色が入ります。
 
種小名(rockii)は、ウイーン生まれの米国人ロック(Joseph Francis Charles Rock:1884–1962)さんに因んでつけられました。彼は25年の長きにわたって中国に住み、その間各地を探検し、シャクナゲを中心に500種以上の中国の植物を採集した植物学者です。
 

 


 
ブログ初出:2007/5

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